たまに聞かれることがあるんですが、
「本職の人って、どんな家に住んでるんですか?」
「どんなことを念頭に、何を考えて家を建てたんですか?」
これはまさに、実際のところどうなのよ的、
核心そこをじっくり聞きたいのよ的、
切れ味抜群な質問ですね。
プロだって、家に帰ればそれは共に過ごす家族がいるわけで、
プロだって、もちろん光熱費がかからない家に住みたいわけで、
プロだって、それは地震に強かったり長持ちする家に住みたいわけで、
プロだから、やはり見栄えにもスペックにも特にプライドを感じるわけで、
人並み以上を建てないと、なんだか何やってんだって言われるのも困る、
そうなればどんどん予算は膨大に膨らみ、住宅ローンがズシリと重くなる(笑)
プロでもそうでなくても、注目すべき点と大事にするポイントは同じです。
ただ、一つ言えることは、大きく違うことは、
プロは、何が良くて何が悪いのか、何が強くて何が弱いのか、
できればこっちの方にした方が賢明で、
できればそっちの方はやらないのがベストとか、
プロは実際に建てる前に、すでにわかってしまっているわけです。
ですからこそ、プロの家にはぬかりはない。
プロと同じ仕様なら、お客様の家はまず安心であるということです。
ただ、プロはそこからまた深く入っていくんですよね、
そう、自己満足の世界へと没頭するわけです。
シンプルさを求めたり、ナチュラル感を大事にしたり、モダンの極みを追い求めたり。
思い切りがいいのがプロであり、
プロは見栄えと仕上げにまずお金をかける傾向にあります(笑)
家づくりというのは、考え方で大きく変わりますけれど、
核心的な部分というのは、実は大差ない。
快適性、安全性、耐久性、ランニングコスト、あとはプラスαでどうするかです。
プロで今ヒートポンプを採用しない人はまずいないでしょう。
プロで地震対策をしっかり考えない人はまずいないでしょう。
プロで光と風を計算しない人はまずいないでしょう。
プロですぐ汚れたり長持ちしないものを使う人はまずいないでしょう。
なぜだか、もう言わなくてもここまでくればわかりますね。
プロの家とは、そういう家であり、
実はそれが、家づくりの答えになる。
私は、そう思う。