住宅政策に関する新しい試みが検討されているという、
今日のニュースについて、解説します。
子育て支援に向けた住宅政策の一環として、
簡単に言えば、親世代との同居を目的とした改修工事をしたら、
所得税や相続税を軽減する方向で検討に入ったとのこと。
世代間の助け合いで子育ての不安と負担を緩和、
出生率の低下に歯止めをかけるという大義名分で、
これをしようというものです。
さらに内容を見てみると、中途半端感がものすごくありありで、
住宅ローン控除との併用はできないとか、
所有する子または孫が中学生以下であるとか、
正直、効果が期待できるかと言えば…。
そもそも、核家族化社会主流の今の世の中で、
今から親と同居なんて言われても、田舎ですらほぼない、
だって主流は、最低でも近居ですから。
「できるなら 親と別居 親が金」
子育て負担の軽減のために、親と同居するなんて、
そんなにうまくいくものか、考えればわかりません!?
それができれば、世の中こうなってはいない。
「面倒は見てもらいたいが、同居となれば考える」
これが圧倒的多数ではないでしょうか!?
出生率の低下を真剣に考えていることはわかりますが、
大家族の暮らしは確かに憧れるし、メリットもありますが、
多世帯同居型は、なかなか賛同を得られない現在、
それでも同居にこだわるのならば、完全に失敗します。
近居も認めるのならば、意味あるけれど。
今では懐かしい、自治体の住まいづくり応援事業、
これの国版みたいなものの方が、圧倒的に恩恵があると思ってしまうのは、
私だけなんでしょうか!?
やらないよりは、やった方がいいことは多々ありますが、
皆さんは、どう思います!?