株式会社 サンワ興建

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『瓦の話』。

2016.04.16

九州地方は、一般的に屋根材は瓦が多いです。

街並みを走っていると、まず瓦です。

今回の地震で、屋根の瓦が多く落ちてしまっていて、

瓦屋根って大変だし、危ないななんて思ってしまった人、

いるのではないでしょうか?

熊本城の瓦も、多くが落ちてしまいましたよね。

しかし、ここには先人たちの教えがあるということ、

落ちるのではなく、落としているということ、

知っていましたか?

瓦の性質を考えれば、なんとなく理解できますね。

昔の瓦は、実に重いのです。

屋根全体を覆う瓦、その重量は相当なものになります。

地震が起こり、建物が揺られると、家はダメージを受ける、

だからこそ瓦をいち早く落とし、建物を軽くすることで、

家自体を倒れないようにするという意味合いがあるのです。

「瓦より、家を守れ」

瓦はまた上げられる、家はそう簡単にはいかないということです。

だから、決して瓦は弱いものではなく、弱いから落ちるのではない、

これをきちんと知っておいてもらいたいのです。

まあ、今の瓦とは若干性質も異なります。

昔の瓦のとめ方と、今の瓦のとめ方、

瓦自体の重さも変わっています。

阪神大震災以降、瓦は落とさないようにと考え方が変わったんですね。

瓦は、屋根の最高峰であることには変わりありません。

それから、瓦屋根の家だから地震で崩壊するのではなく、

地震に耐えられない家もしくは想定以上の地震だから家が崩壊するのです。

それと瓦はまったくの無関係ですので。

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