株式会社 サンワ興建

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『坪単価の話』。

2013.06.23

東日本大震災の被災地各県で、

住宅の価格の上昇が目立っているようです。

岩手、宮城、福島3県の一戸建て木造住宅の建築費、

資材や人手の不足、またその他の諸事情もあり、

平均で震災前の7,3パーセント増加だそうです。

 

経済的な目線でこの現象を考えれば、

ある意味では、これは自然な流れということです。

需要と供給のバランスが大きく崩れ、需要超過、

こういうときには、モノの値段は上がります。

少しくらい高く価格を設定しても売れるのです。

 

坪単価47万円から50万円前後であった価格が、

今では51万円から55万円前後になっているとか。

これで暴利を手に入れる人もいるのでしょうね。

 

であるからこそ、ビジネス目的で被災地へ向かう人もいる。

すべてが相場より高く、とにかく仕事があるわけですから。

コンクリートや資材の価格なんて、ドデンする価格設定。

大工や職人の単価だって、どんどん跳ね上がる。

 

まあ、一概に坪単価では計れないことが多いですので、

その坪単価に見合った住宅であれば、私は何も言いません。

でも、果たしてそうだろうか!?

恐いのは、平均でこのパーセンテージということ。

一生懸命、お客様に向き合う会社と、

利益重視で、とにかくふっかける会社、

相乱れる世界ということです。

 

坪40万円では、とてもできませんが、

坪55万円なんて、御殿レベルですよ。

秋田で建てれば47万円、それを被災地で同じく建てて58万円、

モノの値段の上昇だけでないことは、普通に考えればわかることです。

時価での家づくりほど、悲しいことはない。

これに消費税アップという現実が起これば、

考えただけでゾッとする話です。

 

一生懸命、被災地の方々に向き合う会社、

いったいどれだけいるんでしょうか!?

このパーセンテージ、あと2ヶ月で10パーセントを簡単に超える、

そして、坪のカラクリや悪徳マジックはさらに拡大する、

私はそう予想します。

とにかく売ったれ商売が、そこにはあるということです。

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