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『電力販売自由化』。
2014.02.28
政府がこのほど、電力販売自由化に向けた、
「電気事業法改正案」を閣議決定し、
今国会での成立を目指すとのことなのです。
超簡単に解説しますけれどもね、
これまで、電力販売は大手電力会社による地域独占、
都会では、企業向けに少しずつ門戸を広げておりますが、
ついに一般家庭への電力供給も、新規参入が可能になる、
つまり市場競争原理を働かせることで、電力料金が下がるだろう、
好きな相手先から購入できるという選択肢が増えるというメリット、
何より、技術革新により日本の経済成長につながるという期待、
電力販売自由化には、こうした背景があると言われています。
果たしてそう簡単にいくのでしょうか!?
そう思うのは私だけでしょうか!?
今、電力業界を取り巻く環境は非常に厳しく、
現状でも、原発が稼動せずLNGや石油火力にシフトしフル稼働、
従来よりもコストアップが避けられず、それで電気料金の値上がり、
この図式はどんどん酷くなる一方だと言われています。
そうした中で、新規参入組がシェアを確保していくことが、
そして本当に安い電力を売り出すことができるのか!?
もしできたとしても、従来の電力会社の弱体化につながるこの流れは、
日本の電力安定供給の根幹を揺るがし、不安定さを生み出す、
誰がどこが最終的に責任を持つのか!?
ちゃんとした仕組みができるのでしょうが、それでも不安は拭えない。
いわゆる聖域不可侵分野にも、自由化というメスが入る、
近代社会の得意技、規制緩和が果たして本当に国民のためになるのか、
どうも私の頭では、ついていけない部分が多い。
自分で使う電気は自分で確保する、
そういう時代へのシナリオのように思えるのは、私だけではないはず。
この流れはいったい、誰得なんでしょうね。
最終的には、国民ではない感じがプンプンする。