株式会社 サンワ興建

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『雪国の限界』!?

2015.11.27

秋田県の建築界にとっても、非常に嬉しいニュースがありました。

断熱性能と優れたデザインを両立した住宅づくりを競う、

「日本エコハウス大賞2015」の大賞に、

秋田県大仙市の、「もるくす建築社」さんが輝きました。

すごいの、一言です。

雪国というのは、どうしても冬のハンデがあり、

家づくりのベースは、冬メインとなる。

(もちろん夏をまったく考えないというわけではないです)

断熱性能を考慮した場合、地域的差と言えばいいのか、

南の地域よりも、断然コストも手間もかかります。

(たまに、南がうらやましく思えることもあります)

その上に、さらにデザイン性などのファサードにもこだわると、

もはや建物予算は、どんどん上がってしまう。

建物性能と意匠性の、コスト分配のバランスがどうしても難しい、

そういう認識が少なからずあったのです。

性能と美しさの両立は、大きな課題でもありました。

しかし、設備や建築資材、工法等の技術の進歩はすさまじく、

また社会的ニーズからも、超高性能住宅の普及促進であったり、

そういう住宅へも、少しずつお客様の関心が増えてきました。

(かなり勉強されているお客様であれば、ご存知かと思います)

今回見事大賞を受賞した、もるくすさんの大曲の家、

惚れ惚れする美しさですね。

ここまで大胆に開口部を取るのは、一般住宅ではなかなかできるもんじゃないですが、

それがこの家を、さらに際立たせ、上質な雰囲気と空間を生んでいる。

雪国の設計は、当然雪の問題も考えなければならない上に、

立地条件により、できることも限られることだってある。

設計時に、いろんな課題や問題もあったと思いますが、

この立地には、この建物がベストであったことは、現地を見に行くまでもない。

(私なんかが言うのもおこがましいですが)

建物性能も、秋田の地域レベルをはるかにしのぐ、ハイスペック仕様。

数値だって、地域トップレベルものですもん。

レベル高いです、マジで。

大変大きな刺激を受けました。

そしてまた、このエコハウス大賞の審査員には、

我が能代市が誇る、日本のトップ建築家の一人、

西方先生も当然ながら名を連ねている!!

これまた同郷としても、実に誇らしいですし、

先生のすごさを、改めて感じます。

(街中ですれ違う先生も、もちろん好きです)

もちろん我々も、黙って傍観しているわけではないです。

これから求められてくる、超ハイスペック性能の家、

我々なりの解釈で、現在進行形で挑戦をしております。

雪国の限界!?

そこで止まっていては、進歩はないのだから。

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